離陸前の機内で「爆弾がある」と言って離陸を遅らせたとして、福岡県警は28日、いずれも運送業の北九州市八幡西区里中3丁目、寺坂勝善(43)と同区本城学研台2丁目、鮎川太志(37)の両容疑者を威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕し、発表した。寺坂容疑者は「笑っていただけ」と容疑を否認し、鮎川容疑者は認めているという。
小倉南署によると、2人は28日午前7時ごろ、北九州空港(北九州市)を離陸しようとしていた羽田行きのスターフライヤー72便(乗員乗客121人)の機内で、「キャリーバッグに爆弾が入っている」と客室乗務員に言って引き返させ、離陸を約50分遅らせた疑いがある。2人は酒に酔っていたといい、危険物は確認されなかった。(稲垣千駿、宮野拓也)