韓国南東部の浦項(ポハン)などで10月29日から11月6日まで行われている韓国軍演習。在日米軍なども参加した=韓国軍海兵隊提供
米韓両軍は先月末から今月6日まで韓国南東部などで行われている軍事演習で、初めて避難民の収容などを想定した演習を行った。北朝鮮で難民が発生した場合の対応も想定したとみられる。
在日米軍関係者によれば、演習では、米韓両軍が敵地に上陸した際に発生する避難民の収容や移送、医療支援などを行った。沖縄に駐留する在日米軍海兵隊も参加した。米韓両軍は北朝鮮難民の大量発生などを想定した共同作戦計画も持っている。
一方、在韓米軍のブルックス司令官は4日の講演で、米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)が8~10カ月以内に韓国に配備されるとの見通しを示した。米軍戦術核の朝鮮半島再配備については「状況を複雑にする。朝鮮半島には軍事的に核兵器は必要ない」と語った。(ソウル=牧野愛博)