指定暴力団工藤会(北九州市)が市民らを襲撃したとされる一連の事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などの罪に問われた元工藤会系組員、和田和人被告(37)の第2回公判が15日、福岡地裁であった。実行役として同罪で起訴された男が検察側証人として出廷し、「同じ組の幹部に銃撃を指示された。断る選択肢はなかった」などと証言した。
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証言したのは元工藤会系組幹部の中田好信被告(41)。和田被告同様、事件への関与を認め、組からの離脱を表明している。
両被告らは2012年4月、工藤会トップで総裁の野村悟被告(70)=同罪などで起訴=らの指揮で、北九州市小倉南区の路上で福岡県警元警部の男性(65)が銃撃された事件などに関与したとされる。元警部は工藤会の捜査を長年担当していた。
中田被告の証言によると、事件…