一回裏早稲田実2死、清宮は右中間に先制本塁打を放つ=角野貴之撮影
(15日、明治神宮大会高校の部・決勝 履正社11―6早稲田実)
履正社―早実、前半乱打戦、後半守り合い 神宮決勝詳報
「優勝を目指したが、力負けでした」。早稲田実の清宮の表情はすっきりとしていた。
秋の東京都大会決勝で5三振を喫して臨んだ今大会は、主将として引っ張る姿を見せた。7打数5安打。四死球は七つでつなぎ役にもなった。決勝は仲間を鼓舞する先制のソロ本塁打。自身初の神宮での本塁打で、「完璧でした。やっと出ました」。
今年で印象に残った試合を聞かれ、「負けた夏の八王子戦。秋の日大三戦は(5三振で)自分は負けていた。あとは今日ですね」。悔しい試合を並べ、「勝利より、負けから得るものが多い」。来年に向け、「投手も打たれてしまったが野手と互いにレベルアップしたい」と話した。