16日の東京外国為替市場の円相場は、前日発表された米国の経済指標が堅調だったことを反映し、ドルを買って円を売る動きが加速している。午後1時の対ドルは前日午後5時より87銭円安ドル高の1ドル=108円99銭~109円00銭。対ユーロは同67銭円安ユーロ高の1ユーロ=117円14~16銭。
15日のニューヨーク市場では、米国の小売り売上高や製造業関連の経済指標が堅調で、米景気先行きに期待感が広がり、ドル買い円売りの流れが拡大。一時1ドル=109円34銭まで値下がりし、6月上旬以来、約5カ月半ぶりの円安水準となった。トランプ次期米大統領の経済政策が米景気を押し上げるという期待も根強く、ドル買いにつながっている。16日の東京市場もこうした流れを引き継いでいる。(久保智、ロサンゼルス=畑中徹)