チームTRで優勝した日本の演技=西畑志朗撮影
(17日、水泳・アジア選手権)
瀬戸が優勝、池江は日本新で2位 水泳・アジア選手権
五輪後初の実戦に臨んだシンクロナイズド・スイミング日本代表は、この日出場した8人中5人がリオ未経験の新生チーム。リオと同じ曲で泳いだが、隊列や技が乱れ、五輪より3点近く低い90・8705点だった。若手の経験の場と位置づけていた井村ヘッドコーチは「思った通り苦しかった」と語った。
チームで五輪3大会ぶりの銅メダルを獲得したリオ代表9人のうち、東京五輪でも主力として期待されていた3人が引退した。特に井村コーチにとって想定外だったのが、デュエットでも銅メダルを獲得した三井梨紗子(23)の引退。「東京五輪で開花する年代。そういう意味でも力を注いできた」と井村コーチ。今大会は三井に代わって乾友紀子(25)と組む選手を固定できず、テクニカルルーティンとフリールーティンでそれぞれ違う選手を起用する予定だ。
チームリーダーでもある乾は言う。「マイナスからのスタートかもしれない。五輪を知るメンバーが自分たちのやってきたことを貫くことで、新しいメンバーが気付けることもあると思う」。4年後に向け、試行錯誤しながらの再出発となった。(清水寿之)