（１９日、フィギュア全日本ジュニア選手権）

坂本がＳＰ首位、本田は２位 フィギュア全日本ジュニア

フィギュア特集 Kiss and Cry

安定したジャンプとスピンで坂本が首位に立った。得点は西日本選手権で記録した６６・２５点を上回る６７・４５点。昨季は右すねの疲労骨折に悩まされたが、けがが完全に癒えた今季は滑るたびに自己ベストを上回っている。「フリーはしなやかさを出して、ノーミスの演技をしたい。（表彰台の）てっぺんがいい」と、頂点だけを目指している。

■本田「今季で一番緊張」

ライバルの高得点を聞き、本田は重圧を忘れることができた。演技前は「勝ちにいこうと意識しすぎ、今季で一番緊張した」。そんな時に首位坂本の６７・４５点という放送を耳にし、「すごいと思って、近づくだけでいいと考えたら落ち着けた」。ジャンプも大きなミスがなく滑りきり、にこりと笑って「ホッとした」と胸をなで下ろした。

■４位紀平「緊張感がワッと」

紀平は「緊張感がワッとでてしまった」。３回転ルッツジャンプで着氷が乱れるなど、細かいミスがあった。１番滑走という順番だけでなく、「全日本ジュニアなので、絶対に絶対にノーミスする」という気持ちが強すぎたという。フリーでは大技のトリプルアクセル（３回転半）ジャンプに挑む。「確実に」と自分に言い聞かせた。