ドラマ「コンフィデンスマンJP」出演の長澤まさみさん=伊ケ崎忍撮影
「コンフィデンスマンJP」に主演 長澤まさみさん
「割とふざけた性格なので」。非の打ちどころのない美女は、飾らない。「面白いことを言って人を笑わせるのが好きなタイプ。人生ってユーモアだと思う」
「コンフィデンスマンJP」(フジ系、月曜夜9時)で演じる詐欺師・ダー子は、知能や集中力にたけながら、いい加減で詰めが甘い。「自分が持ちあわせている感覚がある」という。
30歳。「年齢とともに、どんどん自分に近い役が来るようになってきた」と語る。「いい子ちゃんでいるみたいなところはあまりない。でも、過去の作品を自分から切り離したいと思ったことは一切ないですね」ときっぱり。「すべてが武器になる仕事だから、積み重ねてきたものを取り入れてちゃんと自分のお芝居にしたい。何もかも変えるのは自分らしくなくて嫌だな」
月9の主演は、2007年以来。10年後の自分をどう思い描いていたのだろうか。「ある程度こうかなっていうことはいつも考えてますね。そして、現実になっていることが多いです」。昨年は願いの一つだった黒沢清監督の映画に出演した。
今後は?と問うと、「需要がなくなったら呼ばれなくなる仕事だし、勝負の世界ですから」とさらり。ただ、今回のドラマで共演した吉瀬美智子とのやりとりが印象深かったという。「『私は運がいいと思います』って言ったら『いや、その運を引き寄せてる。選んだのはあなたなのよ』って。なるほど、そういうタイプかも」。次の10年もその先も、きっと輝いている。その姿が楽しみだ。(滝沢文那)