米東部ニュージャージー州のベドミンスターで19日、ロムニー氏と握手するトランプ氏(左)=AP
米国のトランプ次期大統領は19日、選挙期間中に激しく対立したミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事と会談した。元知事は新政権での国務長官候補の一人とされ、外交問題で意見交換した。トランプ氏は20日にはルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長と面会する予定で、国務長官候補を絞り込む方針だ。
トランプ氏とロムニー氏は、トランプ氏が経営するニュージャージー州のゴルフ場で約1時間半会談した。ロムニー氏は会談後、記者団に、ポスト就任の打診があったか明言を避けつつ「様々な世界情勢に関し、広範な議論を交わした」と強調。「トランプ氏と話す機会が得られて光栄だ。次の政権が誕生するのを楽しみにしている」と語った。
ロムニー氏は2012年の大統領選の共和党候補。今回の選挙では、トランプ氏を「ペテン師で大統領になる資質も判断力もない」と痛烈に批判して不支持を表明。トランプ氏も「失敗者だ」と反撃していた。
選挙後、ロムニー氏は国務長官…