記者会見の冒頭、頭を下げる県警幹部=24日午後8時58分、大分県警本部
捜査情報を漏らしたとして、大分県警は24日、別府署の事務職員、後藤匡司朗(こうしろう)容疑者(27)=別府市石垣東5丁目=を地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。県警は、後藤容疑者が見返りに報酬を受け取った可能性もあるとして、収賄の疑いも視野に調べる。
県警によると、後藤容疑者は、別府署生活安全課の保安営業係。古物商や風俗営業に対する公安委員会の許認可事務などに携わっている。後藤容疑者は9月中旬ごろ、別府市やその周辺で、職務上知った捜査情報を捜査対象者に電話などで漏らした疑いがある。
別府署をめぐっては、夏の参院選で労働組合が入る建物の敷地に無断で侵入し、隠しカメラを設置したとして、当時の刑事官ら4人が建造物侵入の疑いで書類送検される不祥事も起きている。