名古屋へ移籍する思いを語る広島の佐藤=増田啓佑撮影
来季からJ2で戦う名古屋に完全移籍するFW佐藤寿人(34)が25日、広島市で記者会見を開いた。会見での主なやりとりは以下の通り。
佐藤寿人「サッカー人生をかける」 新天地での活躍誓う
――移籍する、しないの心の葛藤は
僕の描いていた一番の理想は、やっぱりこの素晴らしいクラブ、素晴らしい街で現役をまっとうし、先日、引退セレモニーを行った同学年の森崎浩司選手のような形で終わることだった。そういう思いがある部分と今シーズンなかなかチームの力になれない悔しさや、いろんな葛藤がある中でやっぱり戦いたい、ピッチの上でどんな時もチームの勝利に貢献したいという思いが強くあった。非常に難しい決断でしたし、12年間このクラブでプレーし、人生の3分の1を過ごしてきて、自分からわざわざ好きなクラブ、好きな街を離れる必要なんてないのかなとも思いました。最終的には僕のわがままを理解してくれたクラブに感謝したいなと思います。
――名古屋は風間監督の就任が有力視されているが、風間監督のサッカーの印象は
まだ監督が正式に決まったという発表がないので、コメントしづらい部分もありますけど、ここ数年、川崎で、主導権を持ったゲーム運びができるチームを作っている。今季も年間勝ち点2位。広島ではキャプテンとしてステージ優勝に貢献している偉大な先輩でもあるので、そういう方の指導を受けられるのであれば、自分にとってもいろんなことが学べると感じている。