韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の辞意表明を受けて、野党3党の代表が30日、対応を協議し、早ければ12月2日の弾劾(だんがい)訴追案採決を目指すことで一致した。ただ、弾劾訴追の議決には与党セヌリ党から28人以上の賛成が必要で、弾劾訴追案をめぐる駆け引きが激しさを増している。
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朴氏は29日、「大統領職の任期短縮を含めた進退問題を国会の決定に委ねる」と述べ、辞任の時期や方法を与野党協議に委ねた。だが、野党3党代表は30日の会合で、与党との協議には応じないことを決めた。
会合で最大野党「共に民主党」の秋美愛(チュミエ)代表は、「残っている唯一の方法は弾劾訴追だけだ」と発言。第2野党「国民の党」の朴智元(パクジウォン)非常対策委員長も「国民が望む弾劾の列車に一緒に乗っていこう」と訴え、セヌリ党で朴氏と距離を置く「非朴系」の議員らに対し、「大統領を弾劾しなければ非朴系は死ぬ」と牽制(けんせい)した。
ただ、弾劾訴追を議決するには…