大阪府警の捜査員の任意同行に応じる、死亡した女児の祖母(中央)=6日午前8時34分、大阪市東淀川区
大阪市東淀川区で生後約2カ月の女児に暴行を加えて死なせたとして、大阪府警は6日、祖母の山内泰子容疑者(66)=同区=を傷害致死容疑で逮捕し、発表した。女児の死因は、頭を激しく揺さぶられたこととみられる。山内容疑者は「私はやっていません」と容疑を否認しているという。
捜査1課によると、山内容疑者は4月、東淀川区にある佐伯彩希(あやの)ちゃんの自宅マンションで、彩希ちゃんの頭部に大けがを負わせ、約3カ月後に死なせた疑いがある。搬送先の病院から、激しい揺さぶりで乳児の脳が損傷する「揺さぶられっ子症候群」(SBS)の可能性が高いと児童相談所を通じ、府警に通報があった。府警が依頼した複数の専門医も、SBSの疑いがあると判断したという。
彩希ちゃんの自宅マンションは山内容疑者宅から南西約1・5キロにあり、両親と姉(2)の4人暮らし。山内容疑者はよく彩希ちゃん宅を訪れており、事件当日も両親が外出して、山内容疑者が1人で彩希ちゃんと姉の面倒を見にきたという。約2時間後に帰宅した母親が、ぐったりしている彩希ちゃんに気づき、意識がないまま病院に搬送。脳死状態となり、7月に死亡した。母親は、山内容疑者に預けた時には彩希ちゃんに変わった点はなかったと話しているという。姉にけがなどはなかった。
大阪府警は6日午前8時半過ぎ…