千葉県柏市で1月、同県我孫子市の会社員佐藤龍太さん(当時17)が橋から川に突き落とされて死亡した事件で、傷害致死や監禁、暴力法違反などの罪に問われた鉄筋工岡田潤太(21)、会社員小島庸平(23)=いずれも同県我孫子市=の両被告の裁判員裁判が6日、千葉地裁であった。検察側は両被告にそれぞれ懲役12年を求刑した。
検察側は論告で「犯行は残酷で悪質。結果は重く、動機に酌量の余地はない。強く非難されるべきだ」と指摘。岡田被告は起訴内容を一部否認していたが、検察側は「両被告が暴行を含む何らかの方法で橋から落としたという共謀が成立する」と主張した。
両被告の起訴内容は、1月4日、柏市の橋から佐藤さんを川に転落させて水死させたほか、その前に別の場所で佐藤さんを川に投げ落とすなど暴行し、この前後に車に監禁するなどしたというもの。岡田被告は「押しているように見えただけ。監禁の意思もなかった」と主張し、小島被告は「だいたい間違いありません」と認めていた。