修学旅行中の高校生ら304人の死者・行方不明者を出した韓国の旅客船セウォル号沈没事故が起きた2014年4月16日、朴槿恵(パククネ)大統領がヘアスタイルを整えるために1時間半を要したと韓国紙ハンギョレが6日、報じた。これに対し、大統領府は即日、「20分だった」と反論した。
事故当日の対応をめぐっては、朴氏の動静がはっきりしないとされる「空白の7時間」が問題になってきた。ハンギョレは6日、朴氏は有名な美容師を呼び、ヘアスタイルを整えるのに1時間半以上を費やしたと伝えた。
これに対し、大統領府は6日、「とんでもない疑惑」だとして、事実関係を説明する資料を公表した。それによると、大統領府では朴氏のヘアスタイルとメイクアップのために2人を契約職で採用し、ほぼ毎日出入りしているという。事故当日の記録を確認したところ、2人は午後3時20分から約1時間、大統領府に滞在。当事者らに確認したところ、ヘアスタイルを整えるために要した時間は20分あまりだったという。(ソウル=東岡徹)