参院内閣委で、「カジノ解禁法案」の趣旨説明をする細田博之・国際観光産業振興議員連盟会長=8日午前10時5分、岩下毅撮影
カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備を政府に促す議員立法「カジノ解禁法案」の審議をめぐり、自民、民進両党の参院国会対策委員長は8日午前、国会内で会談し、12日に参院内閣委員会で参考人質疑を行うことで合意した。自民が当初目指していた法案の週内成立は見送られた。
参考人質疑の開催は民進が求めていた。会談で、自民の松山政司参院国対委員長が民進の榛葉賀津也参院国対委員長に応じる考えを伝えた。
自民は8日に同法案を委員会採決し、9日の参院本会議で成立させる構えだった。だが同委の運営を決める委員長ポストを民進が握っていることに加え、民進の蓮舫代表が7日の党首討論で、拙速な法案審議になっているとして自民の姿勢を厳しく批判。こうした状況を踏まえ、8日の委員会採決を見送ることにした。
ただ、自民は14日の臨時国会会期末までに成立させる方針は変えていない。