無所属でも衆参両院の自民党会派に入れば、政策を話し合う党の会議にも参加できる――。自民党幹部が決めた方針に8日の党総務会で異論が相次いだ。
方針は安倍晋三首相が出席した5日の役員会で茂木敏充政調会長が示し、6日の役員連絡会で了承。浅尾慶一郎・元みんなの党代表や松本剛明・元外相、鈴木貴子氏ら前回衆院選で自民党候補と選挙区で戦った議員が参加できることになる。
だが、8日の総務会では、北海道7区で鈴木氏に勝利した伊東良孝氏が「(相手は)反自民を貫き通した。有権者が誤解する」と反発。神奈川4区で浅尾氏に敗れた山本朋広氏は「(浅尾氏が)会議に出るようになれば自民か、無所属か区別がつかなくなる」と再検討を求めた。
石破茂・前地方創生相ら他の出席者からも異論が出たため、塩谷立総務会長代行が「もう一回検討しましょう」と引き取った。(二階堂勇)