民進党は14日午前の党執行役員会で、安倍内閣不信任決議案を同日に大島理森衆院議長に提出する方針を決めた。共産、社民、自由の野党3党と共同提出する方向で調整に入った。民進はまた、同日午前、参院で伊達忠一議長への不信任決議案を提出した。一方、与党側は公的年金の支給額を賃金に合わせて下げる新ルールを盛り込んだ年金制度改革法案、カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備を政府に促す議員立法「カジノ解禁法案」の2法案を14日の参院本会議で可決させる方針で、与野党間の駆け引きが続いている。
民進幹部によると、蓮舫代表は14日午前の党執行役員会で、「(カジノ法案を)廃案に追い込むため、あらゆる手段を尽くす」と指示した。民進は内閣不信任案以外にも衆院で菅義偉官房長官や石井啓一国交相らへの不信任決議案の提出を検討している。
ただ、カジノ解禁法案をめぐり、参院民進は13日、参院自民が修正案を提示したことを高く評価し、参院内閣委員会での法案採決を一転して容認した経緯がある。共産はいったん採決を容認しながら、翌日になって不信任決議の乱発で抵抗しようとする民進のちぐはぐな対応に不信感を募らせており、内閣不信任決議案以外の不信任決議案提出には慎重な態度だ。
仮に民進が抵抗を続けても、カ…