兵庫県姫路市発注の道路工事の入札で、業者に便宜を図った見返りに現金60万円を受け取ったとして、加重収賄罪などに問われた元市道路整備改善課長、堀本匡宏(まさひろ)被告(56)の判決が14日、神戸地裁であった。平島正道裁判長は懲役2年6カ月執行猶予5年、追徴金60万円(求刑懲役2年6カ月、追徴金60万円)を言い渡した。
贈賄罪などに問われた同市の土木工事会社「大成組」の元社長、竹内俊明被告(62)については、懲役2年執行猶予5年(求刑懲役2年)とした。2人に対し、平島裁判長は「入札の公正を害し、市政への信頼を傷つけた」と述べた。
判決によると、堀本被告は2015年7月までにあった市発注の入札4件で、非公表の設計金額を竹内被告に漏らし、現金計60万円を受け取った。