トルコ中部カイセリで17日朝、空軍兵士らトルコ軍関係者が多数乗ったバス付近で爆発があり、少なくとも13人が死亡、56人が負傷した。トルコ政府が発表した。ユルドゥルム首相は「自爆テロ」と断定した。犯行声明は出ていない。
トルコのメディアによると、爆発があったのはエルジエス大学前で、バスに近づいた車両が突然、爆発した。バスには週末で休暇中の空軍兵士や軍職員が多数乗っていたという。
トルコでは10日、最大都市イスタンブールで警察車両を狙った爆破テロが起きたばかり。このテロでは44人が死亡し、少数民族クルド人の非合法武装組織「クルディスタン解放のタカ」(TAK)が犯行声明を出した。イスタンブールのテロでは、治安当局は全土でクルド系政党の関係者らに一斉捜査を行い、500人以上を拘束した。
今回の爆発後、エルドアン大統領は「トルコからの分離を目指すテロ組織は、あらゆる可能性を利用している」と述べ、今回もクルド人武装組織が関与しているとの見方を示した。(イスタンブール=春日芳晃)