事故死から7年。20日、島根県立大1年の平岡都(みやこ)さん(当時19)殺害などの容疑で書類送検された会社員矢野富栄(よしはる)容疑者(当時33)は、「口数が少ない」とされる一方、ネット上では活発に発言していた。事件後も会員制の交流サイトに書き込んでいたとみられる。
事故死の男を殺人容疑などで書類送検 島根女子大生殺害
「疑わなければいけない程度の者だとは、当然思っていた」
20日の島根、広島両県警の合同捜査本部の会見で、島根県警の杉原知行捜査1課長は矢野容疑者をそう表現した。同本部は、これまでに延べ約32万人の捜査員を投入し、最近も110人態勢で捜査を続行。約3千件の情報が寄せられた。
矢野容疑者とはどんな人物だったのか。
近所の住民らによると、山口県下関市で米穀店を営む両親と弟の4人家族に育った矢野容疑者は、北九州市内の高校に進学した。「一言でいうと真面目なタイプ」と高校の同級生だった40代の男性は話す。理系のクラスに所属。口数は少ないが、暗い性格ではなく柔道が強かったという。
事件の1年ほど前には下関市内…