愛知県一宮市のマンションの一室で今月14日、父親(48)と小学5年の長男(10)が遺体で見つかった問題で、この長男が遺体発見の5日前、市立小学校の自分の机に「自分は卒業式にいられない」という趣旨のメモを残していたことが学校への取材でわかった。関係者によると、マンションの部屋からは長男が、仲良しだった姉宛てに書いたとみられるメモも見つかったという。
小学校の校長によると、机のメモは横書きの1枚で「卒業式にいられないけど、気持ちとしてはいる」という内容。9日の下校前に、メモを机に入れる長男を担任が見ており、担任が校長にメモを届けた。この日は校長と父親、長男の面談があり、父親は「(長男が)転校することになるかもしれない」と話していたという。長男はその後、登校することなく遺体で見つかった。
学校がメモの存在を市教育委員会に報告したのは、遺体発見後。校長は「父親との話から、当時は転校してもみんなと一緒にいたいという思いで書いたと考えていた」と説明した。
県警によると、2人暮らしだっ…