東京都文京区で昨年8月に妻を殺害したとして、講談社の編集次長が逮捕された事件で、夫が「事件直前に妻から子育てについての不満がメールや電話であった」と話していたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、子育てを巡る夫婦間のトラブルが事件の一因になった可能性があるとみて調べる。
寝室で殺害後、偽装工作か 妻殺害容疑の講談社次長
講談社次長、供述変遷 現場と別の場所から妻の尿?検出
講談社編集次長、妻を殺害容疑 「進撃の巨人」に関わる
逮捕された同社のコミック誌「モーニング」編集次長の朴鐘顕容疑者(41)は逮捕後、「妻を手にかけるようなことはしていない」と容疑を否認し、現在は黙秘しているという。妻の佳菜子さん(当時38)の死亡については、「自殺していた」と説明。一方、子育てを巡り、事件直前に佳菜子さんから「4人の子どもの面倒をみるのが大変だ」「自分のことが出来ない」とメールで連絡があり、朴容疑者は「帰宅後2人で話し合いをしていた」と説明。2人の間で育児方針を巡り、トラブルになっていたとみられるという。
朴容疑者は当初「妻が階段から転落した」と説明したが、1階寝室の佳菜子さんの布団からは佳菜子さんのものとみられる尿の成分が検出され、朴容疑者が寝室で殺害後、遺体を移動させ、事故を装った疑いも出ている。
近所の住民によると、朴容疑者…