関東経済産業局(さいたま市)の係長級だった40代の男=千葉県柏市、懲戒免職=が、架空の物品廃棄業務を自ら設立した会社が請け負ったように装って公金をだまし取ったとして、埼玉県警は12日、詐欺の疑いで元職員から事情を聴き始めた。捜査関係者への取材でわかった。容疑が固まり次第、逮捕する方針。
捜査関係者によると、元職員は物品廃棄業務を請け負う業者の選定などを担当。2014年11月、同局の研究機器の廃棄業務を、自身が立ち上げたペーパーカンパニーが請け負ったとする架空の内容の契約書類を作り、請負代金として九十数万円をだまし取った疑いがある。
実際には機器は処分済みで廃棄…