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オモニの心、舞台衣装で支え 在日コリアン95歳の半生

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1500回記念公演で新屋英子さん(左)に花束を渡す洪貞杓さん=1996年4月、大阪市


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一人芝居「身世打鈴(シンセタリョン)」を2千回以上演じた俳優の新屋英子(しんやえいこ)さんが、昨年5月に87歳で亡くなってから9カ月。「もっと、生きて演じてほしかった」との思いを募らす95歳の女性がいる。舞台衣装チマ・チョゴリを手がけた在日コリアンの洪貞杓(ホンジョンピョ)さん。新屋さんを裏で支えた「共演者」の歩みと今をたどった。


俳優の新屋英子さん死去 在日コリアンの一人芝居


2人が出会ったのは、1972年の冬。大阪・鶴橋の近くで洪さんが営んでいた民族衣装店を新屋さんが訪ねてきた。そのとき、新屋さんは悩んでいた。


「初演が近づくなか、どうすればオモニ(母)になりきれるのか」。知人を介して会った洪さんから「白いチマ・チョゴリは朝鮮女性の清らかな心です」と言われ、すとんと落ちました――。新屋さんは生前の取材にこう語っていた。


衣装を洪さんが作ることも決まり、植民地支配下の済州島から日本に渡った在日コリアンのおばあさんの身の上話「身世打鈴」の上演が翌73年から始まった。それから40年以上にわたって2131回も続くとは、誰も予想することはできなかった。



洪さんは33年、身世打鈴の主人公と同じく済州島から日本に来た。父が行方不明になり、生活費を得るために大阪に行った母を追いかけたのだった。


ところが、母は病で島に帰り、洪さんは12歳でひとり暮らしに。くしを作る工場で働き、月給の5割ほどにあたる5円を島の家族に仕送りした。チマ・チョゴリの胸のひもを引きちぎられて川に捨てられたり、汚水をかけられたり。日本人から嫌がらせを受けることもたびたびあった。


済州島出身の男性と結婚した翌年の41年12月、太平洋戦争が始まった。戦況の悪化とともに本土への空襲も始まり、洪さんは駆け込んだ防空壕(ごう)で2人目の子どもを流産。だが、「悲しむ暇もなかった」という戦争が45年8月に終わり、「チマ・チョゴリを思いきり着よう」。41歳だった62年、民族衣装店を開いた。


生地を1着分買って仕上げ、客から受け取った代金で次の1着分を買う。閉店して家事を終えた深夜、持ち帰った生地を自宅で広げてミシンを踏んだ。「重ねた襟の美しさが命」という縫い方は、子どものころに済州島で祖母から習った。



「朝鮮の服を着た目の大きなおばちゃんの店」。そんな評判が広がったころに訪れたのが、新屋さんだった。洪さんが新屋さんの舞台衣装として手がけたチマ・チョゴリは10着を超え、洪さんの人生の歩みは身世打鈴の一場面にもなった。


一方で、植民地支配や戦争を背景に引き裂かれた洪さんの家族は元の形に戻らなかった。祖父母らの墓は済州島にあり、両親はサハリン(旧樺太)で眠る。長男と次男は戦後に渡った北朝鮮で亡くなった。洪さんは大阪南部にある夫の墓に入るつもりだ。「私の運命って、いったいどういうものなのでしょうかねえ」


17年前の2000年、洪さんは店をたたんだ。7年前までは新屋さんの身世打鈴を見に行っていたが、体調を崩して外出が難しくなった。自宅近くの子どもたちに面倒を見てもらいながら暮らしていた昨年5月、新屋さんが亡くなったと聞いた。葬儀は近親者で営まれ、線香を上げることができていないのが洪さんの胸に引っかかり続けた。


生前の新屋さんの写真を見ては、涙を流す日々だった洪さん。今年に入って、新屋さんの「偲(しの)ぶ会」が開かれるかもしれないと聞いた。「私たち在日コリアンの苦労をほんまに分かってくれる人でした。お線香を立てながら、心に詰まった思いを伝えたい」。洪さんはそう思っている。(下地毅)



〈一人芝居「身世打鈴(シンセタリョン)」〉 シンセタリョンは「身の上話」の意。日本の植民地支配下にあった済州島から15歳のときに来日したオモニを新屋さんが演じ、代表作になった。


実在するオモニへの聞き書き集が脚本のもとになった。白いチマ・チョゴリを着たオモニが戦争や差別に苦しみつつ、たくましく生きる半生を新屋さんは表現した。1973年4月に大阪市の喫茶店で初演。中国と韓国でも上演した。新屋さんは94年に劇団野火の会を創立し、大阪府富田林市を拠点に活動した。



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