炎を上げて焼ける建物。消防関係者らが放水していた=大分県別府市楠町、加藤勝利撮影
5日午後7時15分ごろ、大分県別府市楠(くすのき)町で「火事だ」と119番通報があった。市消防本部によると、午後11時に消し止められたが、全焼が5棟、部分焼が2棟という。県警別府署によると、住民3人と連絡が取れていないほか、80歳代と90歳代の男性2人が逃げる際に下半身に軽傷を負うなどして、搬送された。
大分・別府の住宅地で火災 別大マラソンコース近く
現場は、この日の日中にあった「別府大分毎日マラソン」のコースとなった国道10号から約100メートル入った住宅などの密集地。JR日豊線別府駅から数百メートルで、近くには商店街やショッピングセンターもある。
大分地方気象台によると、この日は別府市沿岸の海上に強風注意報が出ていた。隣の大分市では午後8時39分に最大瞬間風速14メートルを観測しているという。
自宅が焼けた男性(83)は1階の居間で食事をしていたところ、消防署員らに火事を知らされ、逃げられたと振り返った。「何が何だかわからない」と混乱した様子だった。