脇道で動けなくなった車を押す人たち=13日午前9時13分、鳥取市栄町、古源盛一撮影
強い冬型の気圧配置による西日本の日本海側を中心にした降雪は13日も続いた。気象庁によると、14日にかけても冬型は続くが15日には緩み、いったん気温が平年並みか平年よりも高くなる見通し。だが17日午後から再び強まり、日本海側を中心に雪になるという。
気象庁によると、鳥取市では11日の最深積雪が91センチ。鳥取県倉吉市でも61センチなど各地で平年の10倍以上の積雪となった。13日午前10時現在では、鳥取市75センチ、倉吉市45センチなど。
京都府宮津市では11日午後1時45分ごろ、住宅の敷地内にとめた車の中で、住人の漁業者の男性(62)が死亡しているのが見つかった。府警は、車の後方に積もった雪でマフラーがふさがれたことで排ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒になった可能性が高いとみている。
福井県小浜市では13日までに、市内の漁港に係留していた漁船やプレジャーボート計19隻が雪の重みで沈没。市内では13日午前10時現在で70センチの積雪を記録している。
交通機関は、山陰や中国地方の山間部を中心に乱れが続いている。JR西日本によると、山陰線の城崎温泉―鳥取間は13日の始発から運転を見合わせており、再開は14日以降の見通し。芸備線では運休していた一部区間のうち、備後落合―備後庄原間の再開は20日以降となる見込みだという。