昭島署に入る友弘修司容疑者(右)=15日午後10時47分、東京都昭島市上川原町1丁目、根津弥撮影
元交際相手の小学2年の双子の兄弟に暴行を加え、重傷を負わせるなどしたとして、警視庁は15日、東京都府中市晴見町1丁目、職業不詳の友弘修司容疑者(35)を傷害と暴行の疑いで逮捕し、発表した。「その件は弁護士に話します」と供述しているという。
捜査1課によると、逮捕容疑は2015年11月16日夜、自宅近くの路上で、当時交際していた東京都昭島市の女性(36)の次男(8)を指導と称して投げ飛ばし、前歯が折れるなどの重傷を負わせ、長男(8)に対しても投げ飛ばす暴行を加えたというもの。
この時は長男にけがはなかったが、昨年4月3日、頭を揺さぶられたことによる急性硬膜下血腫を発症。今も寝たきりとなっている。女性の両親が同8日、長男に関して昭島署に相談。同署が長男の状態を調べる過程で、兄弟に対する今回の事件が発覚した。捜査1課は長男が寝たきりになった経緯についても友弘容疑者との関連を調べる。
友弘容疑者はボディービルの大会で入賞したことがあるほか、子どもの健全な育成のために催しなどを企画する府中市の青年会議所の委員会にも所属していた。兄弟が通っていた陸上クラブの関係者は「いろいろと口を出したがる人で、子どもに『教えてやる』などと勝手に指導を始めることがあった」と話した。