生後2カ月だった次女(1)を揺さぶり、頭に大けがを負わせたとして、大阪府警は21日、父親の無職、森大地容疑者(21)と母親のパート、由紀容疑者(25)=いずれも大阪府東大阪市吉田下島=を傷害の疑いで逮捕し、発表した。大地容疑者は「次女を過って落とし、頭がベビーベッドの柵にぶつかった」、由紀容疑者は「やっていません」と共に、次女への暴力を否定しているという。
捜査1課によると、両容疑者は昨年4月5日ごろ、自宅で次女の体を揺さぶるなどし、急性硬膜下血腫や両眼底出血などの傷害を負わせた疑いがある。府警が依頼した複数の医師は、頭の表面に目立った外傷がなく、虐待による「揺さぶられっ子症候群」の疑いが強いと診断したという。次女には肋骨(ろっこつ)の骨折や多発性硬膜下血腫も見つかり、繰り返し虐待された可能性もあるとみて捜査している。
次女は昨年4月5日午前11時過ぎ、由紀容疑者が「ぐったりしている」と119番通報。大阪市内の病院でCT検査を受け、連絡を受けた東大阪子ども家庭センター(児相)が府警に通報した。現在は回復し、長女(3)と府内の施設に保護されている。児相の担当者は「次女の搬送まで、問題がある家庭との情報はなかった」としている。