「今だ」柵をくぐった少女 メキシコ国境、命がけの越境——贯通日本资讯频道
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「今だ」柵をくぐった少女 メキシコ国境、命がけの越境

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メキシコ・ティフアナで、国境の鉄柵から米国側をのぞき込む少女。この後、少女は足元の金網の破れ目から米国側に渡った=1月28日、田村剛撮影


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トランプ政権が、不法移民の取り締まり強化を打ち出した。だが巨大な経済格差を背景に、メキシコや中米諸国から不法入国する人の波は止まらない。彼らの存在抜きには、米国経済が立ち行かないのも現実だ。トランプ大統領は3200キロにわたる国境全体に「巨大な美しい壁を建設する」とぶち上げるが、実現可能性も効果も不透明だ。


メキシコ国境に壁、トランプ氏が命令へ 移民制限に着手


砂浜に立つさびた鉄柵の間に、顔を押し込むようにして、1人の少女が向こう側をのぞき込んでいた。


トランプ大統領就任直後の1月下旬、メキシコ北部の町ティフアナ。米国との国境に設けられた巨大な柵沿いに市街地が広がる。柵は太平洋まで続いている。


「今だ!」。周囲をうかがっていた父親らしき男性が、高さ5メートルほどの鉄柵をするすると登ったかと思うと、米国側に飛び降りた。


「早く早く」。柵越しにせかされた少女は、足元の金網の破れ目から米国側に小さな体を滑り込ませた。


2人は、遠くにカリフォルニア州第2の都市サンディエゴの高層ビル群が見える海岸を歩き始めた。だが駆けつけた米国境警備隊にあっけなく連行された。


国境の状況を取材していた記者の目の前で起きた、瞬時の出来事だった。


メキシコと米国の国境線は約3…



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