国有地(8770平方メートル)売却をめぐる経緯
学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、共産党の小池晃議員は1日の参院予算委員会で、売却交渉に関して便宜を図るよう学園側が自民党国会議員の事務所に依頼していたことを示すとする「面談記録」を入手したと述べ、記録を読み上げた。安倍晋三首相は「不当な働きかけはなかったと聞いている」と述べたが、政治家の関与の有無が論点に浮上した。
特集:大阪の国有地売却問題
小池氏は委員会でこの議員の名前を明らかにしなかったが、関係者によると、鴻池祥肇(こうのいけよしただ)元防災担当相。
小池氏の質問によると、面談記録には2013年8月から16年3月までの記述がある。16年3月は、森友学園が「新たな地下埋設物を発見」と報告したときにあたる。
小池氏が明らかにした内容によると、土地の契約に際し、籠池泰典理事長はこの議員事務所を再三訪問。土地購入に際し、近畿財務局との交渉状況を報告。議員側に対し、「政治力で早く結論が得られるようにお願いしたい」「土地価格の評価額を低くしてもらいたい」などと、同財務局や国土交通省大阪航空局への働きかけを依頼していた。
15年1月の記述では、「土地…