就航5周年記念のフライトタグを持つピーチ・アビエーションの客室乗務員=関西空港
関西空港を本拠とする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが1日、就航5年を迎えた。2月までの累計搭乗者は1700万人。週末の海外旅行、出張の経費節減、遠距離恋愛にも――。安さは空路をぐっと身近にした。一方、LCC間で競争が激化し、「パイオニア」のピーチも安心はできない。
特集:ピーチアビエーションの挑戦
■「思い立ったら、さっと海外」
1回目のプレミアムフライデーだった2月24日夜、ピーチが乗り入れる関空第2ターミナル国際線のロビーはにぎわっていた。
京都市の緒方麻未さん(30)はソウル行きの便を待っていた。福岡の友人女性(30)が週末旅行を計画し、緒方さんを誘った。緒方さんは百貨店勤務。プレミアムフライデーに関係なく休みを取った「なんちゃってプレミアムフライデー」組だ。チケット代は往復約3万円。「エステや買い物を楽しみたい」
同市の会社員の女性(30)は、Kポップグループの追っかけに夢中で、「この1年、月1回は確実に韓国に行っている」。大手航空会社も使うが、「LCCは早朝深夜の便が多いから、滞在時間を長くできて便利」と話す。
同市の中学教諭桜井希さん(50)は、韓国の学校との生徒の交流プログラムに向けて、打ち合わせや下調べのために渡航。生徒の引率時は大手航空会社を使う予定だが、「1人ならLCC。思い立ったらさっと行けるのが良い」。荷物は中型のリュックだけだった。
すぐそばの第2ターミナル国内…