廃棄予定だった防火服が材料のショルダーバッグやトートバッグ、ポーチ=豊田市長興寺の豊田市消防本部
廃棄予定だった防火服を再利用したバッグやポーチを、愛知県豊田市の消防本部と障害者の就労支援事業所が共同で作った。「火にも水にも強い丈夫さ」が売りで今月中旬から一般に販売する予定。製作には手間ひまがかかるが、資源の再利用につながるだけに関係者は広く普及することを願っている。
作ったのはショルダーバッグとトートバッグ、ポーチ、ペンケース。防火服を裁断して生地にし、ひもや金具をつけた。防火服の色はそのままで、「豊田市消防本部 AICHI」という文字や反射材も残している。
製作のきっかけは、消防本部が2015年度に6年に一度の防火服の更新時期を迎えたこと。一部は訓練用に回したが、時間が経ち廃棄をすることに。その際、「再利用できないか」というアイデアが持ち上がった。障害がある人の就労支援事業所で、手工芸や縫製の作業をしているサン障害福祉サービス(同市保見町)が協力。バッグなどに作り替えることになった。
責任者の高橋京子さんによると…