初めてまげを結われる小柳=大阪市東成区の時津風部屋
大相撲の昨年春場所に三段目最下位格付け出しとして初土俵を踏み、今年の春場所(12日初日、エディオンアリーナ大阪)は西十両4枚目で挑む小柳(23)=本名・小柳亮太、新潟市出身=が11日、初めてまげを結った。「小顔ですね」。ざんばら髪を卒業し、にんまりとうれしそうだった。
どすこいタイムズ
東農大を経て時津風部屋に入門した時は丸刈りだったが、肩にかかるほどまで髪が伸びた。その間、昨年九州場所で新十両昇進。所要4場所のスピード出世に髪が伸びるのが追いつかなかった。規則で関取は「出場に際して大銀杏(いちょう)に結髪しなければならない」と定められているが、それにはあと半年ほどかかるという。
床山の床好(とこよし)さん(52)が約5分で小さなまげを仕上げた。「引っ張られる感じ。気が引き締まりますね」と小柳。初まげを結うと兄弟子から「こんぱち」(デコピン)を受けるのが習わし。東農大時代からの先輩の小結正代(25)=正代直也、熊本県宇土市=から強烈な一発をもらった。
額を赤くした小柳は春場所に向け「楽しみで仕方ない。大阪は縁起がいい。気持ち新たに大暴れしたいですね」。来場所の新入幕を目指し、気合十分。ただ、頭皮のケアが少し気になるらしい。「週1でヘッドスパ行こうかな」(菅沼遼)