布陣図
サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選で23日、敵地アルアインでアラブ首長国連邦(UAE、世界ランク68位)と対戦した日本(同51位)は、FW久保(ヘント)、MF今野(ガ大阪)のゴールで2―0で快勝した。日本がアウェーでUAEに勝つのは初めて。B組の日本は4勝1分け1敗で、勝ち点13。勝ち点は同じだが、得失点差で上回る同組首位のサウジアラビアに次ぎ、日本はW杯出場権を得られる2位を保った。
日本代表は24日に帰国。28日に埼玉スタジアムで同組6位のタイ(同127位)と対戦する。
久保の代表初ゴールが、先制点になった。前半14分、右足でノートラップシュートを決めた。初先発した昨年11月のサウジアラビア戦は、右ひざを痛めて前半だけで交代した。「良い形で終われなかった。今回は、という思いがあった」。この日は後半33分に退くまで1得点1アシスト。見事に悔しさを晴らした。
初代表は18歳だった2012年2月。当時は出場機会がなく、「呼ばれただけ。お客さんだった」と話していた。昨年のリオデジャネイロ五輪も、エース格と目されながら大会直前に所属クラブの招集拒否で参加できなかった。23歳になった期待の点取り屋は、「やっと、初めてチームに貢献できた」と話した。(藤木健)
酒井宏 先取点をアシスト。「(久保)裕也の特徴は一瞬のスピードとシュート。それを生かしてあげたいと思っていた。良い動きをしてくれて、(パスを)出すだけだった」
吉田 離脱の長谷部に代わり主将。「国の主将を務めるのは非常に大きなこと。ハセさんの分も頑張らないといけないし、ハセさんがいないから負けたとは言われたくなかった」