三回裏ソフトバンク無死、城所は右翼線に二塁打を放ち二塁でガッツポーズする=長沢幹城撮影
(20日、パCS最終ステージ ソフトバンク7―5楽天)
王者ソフトバンク、楽天下し2勝2敗に パCS最終S
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打っては右へ左へ。二塁打を2本。ソフトバンクの城所がたまっていたうっぷんを晴らすかのようにグラウンドで躍動した。
「7番中村晃」見タカ決勝2ラン 新打線で打ち合い制す
前日までの2試合は出場はなく、チームは計3得点。「こういうムードを変えられるのは足が速くてかき回せるやつ」と、達川ヘッドコーチが起用理由を説明した。起爆剤として2番中堅で先発起用され、首脳陣の思いに見事応えた。
これが4番だ、タカ内川が3試合連続アーチ
守備でも貢献した。五回。楽天・ウィーラーの左中間に抜けそうな当たりに駆け寄り、好捕した。
中京高(岐阜)出身の14年目だが、選手層の厚いチームではポジションをつかむのは難しい。今季は「スタメンを狙っていく」と話していたが、若手の台頭もありレギュラーシーズンは2試合のみの出場だった。
だが、負ければ窮地に立たされる一戦で貴重な働き。若手顔負けの攻守にわたるさっそうとしたプレーが、停滞感のあったチームに風穴を開けた。それでも試合後は、「期待されたことは出せたと思うけど。また明日はやってくる」と32歳は表情を引き締めた。(堤之剛)
○和田(ソ) 5回9安打5失点。「負けられない大事な試合だったし、とにかくチームを勝利に導きたかった」
○松田(ソ) CS最終S3戦目で一回に初安打。「最初のチャンスで適時打になり、良かった」