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千葉県我孫子市の草むらで、ベトナム国籍で小学3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)=同県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、リンさんの頭部に殴られたような痕があったことが捜査関係者への取材でわかった。県警捜査本部は27日、司法解剖をして死因を調べる。
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リンさんの遺体は26日朝、自宅から約12キロ離れた我孫子市北新田(きたしんでん)の排水路脇の草むらで、釣りに来た男性会社員(49)が発見した。捜査関係者によると、首に絞められたような痕があったほか、頭部には硬いもので殴られたような痕があったという。
捜査本部や松戸市教育委員会によると、リンさんは24日午前8時ごろ、自宅から直線距離で約600メートル離れた小学校に向かったが、そのまま行方不明になった。地域のボランティアが、リンさんの通学路の学校に近い地点で子どもたちを見守る活動をしていたが、24日はリンさんの姿を見なかったと話しているという。捜査本部は、リンさんが自宅を出て間もなく事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、聞き込みをしたり防犯カメラの映像を調べたりしている。
リンさんは、いずれもベトナム国籍で自営業の父親(34)と母親(30)、弟(3)の4人暮らし。家族は2015年12月に川崎市高津区から松戸市に引っ越してきたという。24日は修了式で、学校から「登校していない」と連絡を受けた父親が県警松戸東署に捜索願を出していた。