2020年東京五輪・パラリンピックで7競技が開催される幕張メッセ(千葉市美浜区)について、県は6日、大会組織委員会から「20年4月初旬から9月末まで使用したい」と提示されたことを明らかにした。森田健作知事は6日の定例記者会見で「6カ月間はちょっと長い」と述べ、期間の短縮を求めて交渉する考えを示した。
県によると、組織委の担当者が3月31日に県庁を訪れて示した。大会では幕張メッセの国際展示場1~8ホールと9~11ホール、幕張イベントホールを競技で使うことは決まっているが、示された期間中の使用目的や施設の範囲について具体的な説明はなかったという。
幕張メッセでは例年4~9月の間に、「ニコニコ超会議」や「プラレール博」、「サマーソニック」など、10万人超を集客する大型イベントが開かれている。県経済政策課によると、16年4~9月に開かれた催事数は国際展示場1~8、9~11ホール合わせて133件、幕張イベントホールで42件にのぼる。県は「メッセの営業への影響が大きい」としており、使用期間の短縮を求め、今後、組織委と協議していく考えだ。