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千葉県我孫子市でベトナム国籍の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)の遺体が見つかった事件で、渋谷恭正(やすまさ)容疑者(46)=死体遺棄容疑で逮捕=の軽乗用車がリンさんが行方不明になった日、遺体発見現場の周辺などで同じ場所を行き来するなど、不規則な走行を繰り返していたことが捜査関係者への取材で分かった。
特集:千葉・小3女児殺害
リンさんは3月24日朝、同県松戸市の自宅を出て行方不明になり、2日後に約12キロ離れた我孫子市で遺体で発見。ここから約18キロ離れた茨城県坂東市の利根川河川敷でリンさんのランドセルなどが見つかった。
千葉県警は、リンさんの通学路周辺、遺体の発見場所、利根川河川敷の3地点を結ぶ道路沿いに設置されたコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの防犯カメラ映像を回収。捜査関係者によると、映像の分析で、リンさん宅の近くに住む渋谷容疑者の軽乗用車が3月24日午後から夜にかけ、各現場周辺や3地点を結ぶ道路を走っていたことを確認したという。
軽乗用車は各現場の周辺で同じ場所を何度も走ったり、どこを目指しているのか分からないような走り方をしたりしていた。また、あるカメラの前を通ってから次の地点のカメラの前を通るまで、通常より大幅に時間がかかっていた区間もあったという。捜査本部は、渋谷容疑者がリンさんの遺体や所持品を遺棄する場所を探しながら走行し、遺棄していった可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、渋谷容疑…