フィギュア世界国別対抗戦の女子SPでジャンプを成功させガッツポーズする三原舞依=北村玲奈撮影
(20日、フィギュア世界国別対抗戦 女子SP)
宇野昌磨、男子SP1位 国別対抗、日本首位スタート
【特集】フィギュア世界国別対抗戦
ジャンプに失敗し、涙に暮れた世界選手権から3週間。三原が今季最後の舞台で雪辱を果たした。
演技最後の3回転フリップ。長い助走から高く跳び上がり、きれいに着氷した。その瞬間、ガッツポーズが飛び出す。世界選手権で転倒し、SP15位と大きく出遅れたジャンプだ。それだけに「国別で挽回(ばんかい)しようという強い気持ちで臨んだ。それが良かった」と笑顔を浮かべた。
この3週間は自信をつけるため、練習で3回転フリップを何回も続けて成功することにこだわってきた。最高は15回連続で成功。「練習で跳ぶことができれば試合でも跳べる」。成果を出し、72・10点。SPの自己最高得点を更新した。この試合はずっとテレビで見てきた憧れの舞台。初出場の17歳はフリーに向けて「シンデレラの音楽に感謝の気持ちを込めて滑りたい」と話した。