フランス大統領選の第1回投票で、欧州連合(EU)の統合深化を掲げるマクロン前経済相が決選投票に進む見通しになったことを受けて、EU首脳陣らは23日夜、相次いで祝意を送ったり、健闘を祈るツイートをしたりした。
特集:2017試練の欧州
中道マクロン氏と右翼ルペン氏で決選投票へ 仏大統領選
EUの行政を担う欧州委員会の報道官は、ユンケル欧州委員長(首相に相当)がマクロン氏に祝意を表したことを明らかにした。報道官は「欧州委員長はマクロン氏の決選投票での健闘を祈っている」とツイート。反EUを掲げる右翼・国民戦線(FN)のルペン党首には言及しなかった。
EUの外相にあたるモゲリーニ外交安全保障上級代表は「マクロン氏をたたえてフランスとEUの旗を見る。それは我々の世代の希望と未来だ」とツイート。英国とのEU離脱交渉にあたる欧州委員会の首席交渉官バルニエ元仏外相は「愛国と欧州。私は(決選投票の)5月7日、マクロン氏を信じている。フランスは欧州であり続けなければいけない」とした。(ブリュッセル=吉田美智子)