画像投稿SNS「インスタグラム」に陸上自衛隊が1月に開設したページ。陸自のカメラマンが撮影した訓練や災害派遣の写真が投稿されている 自衛隊や在日米軍が、ツイッターやフェイスブック(FB)といったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使った情報発信に力を入れている。親しみを持ってもらうのが主な目的だが、「情報戦」をにらんだ活用も模索している。 ■災害派遣も発信 雪上に止めた自衛隊の大型車両、捜索の準備をする迷彩服姿の隊員……。今年3月に栃木県那須町で雪崩事故が起きた際、派遣された隊員らの写真が、陸上自衛隊のFBやツイッターに掲載された。FBには反応が約1万件寄せられた。 陸自によると、こうした災害現場で活動する隊員の写真をSNSに投稿すると、3万人以上が反応することもあるという。「災害派遣には反響が多く、自衛隊の活動を知ってもらう機会になる」。陸自のインターネット担当者は話す。 陸自がツイッターを始めたのは、東日本大震災直後の2011年3月。フォロワーは50万人を超す。13年2月にはFBも始め、約20万人が登録している。 昨年4月の熊本地震の時にはFBで、倒壊したアパートの捜索や救援物資の運搬の様子を写真や動画で紹介。入浴できる場所や給水所の情報へのリンクも載せた。担当者は「自衛隊にしか撮れない写真もある。夜間も、独自の情報発信を心がけた」。 自衛隊をめぐる事件や事故などの不祥事は基本的に扱わないが、ニュースを載せることも。昨年、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸自の派遣部隊が出発した際は、空港で子どもと抱き合って別れを惜しむ写真などをアップ。FBでは約8500人から反応があった。 海自は昨年から動画サイトのユーチューブで、独自製作番組「基地のある街」シリーズを流している。これまでに横須賀(神奈川県)、呉(広島県)、佐世保(長崎県)、舞鶴(京都府)など10基地を取り上げた。動画は約10分で、現役自衛官の女性がリポーターとして基地内を案内するほか、地元のグルメの紹介もする。広報担当者は「親近感を持ってもらうのが狙い」と話す。 一方、海自のFBには、アフリカ東部、スリランカ、東南アジアなど、世界各地での艦船や哨戒機の活動もリアルタイムで掲載されている。時にはミサイルを発射したり、拳銃を構えたりする様子も出す。 海自は昨秋の図上演習のメニューに、有事の広報も盛り込んだ。個人のSNSで非公表の情報が流出する事態も念頭に置く。 海自幹部は「万が一の場合には情報戦も想定される。敵対する相手がうそを流したり、SNSを通じて戦況が明るみに出たりする恐れもある。SNSをどう有効に活用していくかは今後の課題だ」と話す。 |
SNS、自衛隊で米軍で 親近感を追求、情報戦もにらむ
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
世界気象機関、「2020年は観測史上最も暖かい年上位3年にランクイン」
パンダ「明浜」が14歳の誕生日 中国から日本のパンダファンにライブ配信
南部戦区報道官、米軍駆逐艦の西沙領海違法侵入について談話発表
「大国間競争」を見据え、グローバルな戦力布陣を調整して覇権を維持する米軍
重慶市のカラフルな城が新たな人気スポットに
【詳報】日本が決勝T進出 敗戦も、警告数の差で
半島非核化、在韓・在日米軍の展開に影響は?識者に聞く
りゅうちぇるさん、目撃した米軍ヘリ墜落 沖縄慰霊の日
現役最高齢?活動弁士、井上陽一さんが9日にライブ
国が調整のはずが…夜の佐世保湾、やまぬ米軍訓練の騒音
沖縄復帰46年、政治への失望強まる カビラ兄弟の父
米兵犯罪の補償、「米国頼み」の苦しみ 沖縄復帰46年
校庭から避難、3カ月で367回 ヘリ窓落下の小学校
北朝鮮の「瀬取り」、米豪加軍が嘉手納基地拠点に監視へ
普天間所属の米軍オスプレイ、奄美空港に予定外の着陸
シリア逃れた「戦場のピアニスト」、米軍攻撃に憂い
米軍訓練、きょう再開 パラシュート落下、わずか2日後
中学校に米軍パラシュート落下か けが人なし 東京
メキシコ国境警備に米軍派遣へ トランプ氏、壁建設まで
トランプ氏、米軍「シリアから出る」 早期撤退に言及
米軍ヘリ、普天間第二小の上空をまた飛行 米側が謝罪
東南アジア最大級の軍事演習公開 在外邦人の保護訓練も
「安保も9条も大切」の陰で 見過ごされてきた沖縄
「米軍に理解示した人も憤り」 沖縄、相次ぐヘリ不時着
不時着の米軍ヘリ、普天間飛行場へ 沖縄・読谷村