ソウルの地下鉄駅は有事の際に「退避所(シェルター)」として使われる=30日、ソウル市鍾路区の地下鉄3号線・景福宮(キョンボックン)駅、武田肇撮影
29日朝の北朝鮮の弾道ミサイル発射で東京の地下鉄が止まったことに、韓国で驚きが広がっている。普段からミサイル発射時には地下鉄構内に逃げ込むよう呼びかけられており、「地下は比較的安全」という認識もあるようだ。
JR東は運行、西は見合わせ ミサイル対応なぜ違った?
東京メトロや北陸新幹線が一時見合わせ ミサイル報道で
韓国の聯合ニュースは「『失敗した』ミサイル発射に地下鉄まで止めた日本」、東亜日報(電子版)は「北ミサイル発射に地下鉄、新幹線運行中断 『大げさに振る舞う』」の見出しで日本の対応を報じた。
武力衝突の事態になれば「火の海になる」といわれるソウルだが、29日朝には地下鉄をはじめとする市内の交通機関は通常の運行を続けた。5月9日投開票の大統領選の各候補の遊説にも影響はなかった。
地下鉄を運行するソウルメトロによると、近年は北朝鮮のテロに備えて、駅構内や車内の巡回を強めた。車内モニターでテロ発生時の対応を説明した映像を流すなど、乗客に危機の心構えも説いている。しかし弾道ミサイル発射で電車を止めたことはないという。
朝鮮半島情勢が緊迫する中でも…