交差点内で炎上する車(目撃者提供)
軽乗用車の中で火を放って同乗者を殺害しようとしたとして、新潟県警長岡署は1日、長岡市石内1丁目、無職小林文義容疑者(71)を殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。「ライターをいじっていたら燃えてしまった」と容疑を否認しているという。
署によると、小林容疑者は1日午前、近所の80代男性が運転する軽乗用車の後部座席に乗っていた。逮捕容疑は、同日午前10時5分ごろ、同市新町1丁目の路上で車が停止した際、持っていたライターで火をつけ、運転席の男性と車内にいた別の70代男性を殺害しようとしたというもの。男性2人は逃げ出し、けがはなかった。
署や目撃者によると、小林容疑者は「死にたい」と言って車から降りようとしなかったといい、車外に引きずり出されたが、足にやけどを負った。服からは油のにおいがしたという。
近所の住民によると、小林容疑者と80代男性は、地区の消雪ポンプ組合の役員。組合の資金をめぐってトラブルになり、口座がある銀行に向かう途中だったという。(田中奏子)