国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は1日、シリアのアサド政権軍が昨年12月から少なくとも4回、神経剤を使った化学兵器による攻撃を実施したとする報告書を公表した。この中には、4月にトランプ米政権がアサド政権軍を攻撃するきっかけになったサリン使用の疑惑がある攻撃も含まれる。
調査は、化学兵器の使用が疑われる現場を直接知る住民や直後に入った人物ら60人へのインタビューと、現場や被害者の様子の写真や動画を解析した。
報告書によると、神経剤が使われたとみられる4回の攻撃には、いずれも軍用機が用いられたと指摘。昨年12月には中部ハマ県東部で2回の攻撃があり、計64人が死亡。今年3月には同県北部でも同様の攻撃があった。4月4日には北西部イドリブ県ハーン・シェイフンでサリンとみられる化学兵器が使われたとしている。
この4月の攻撃について、米国…