長篠・設楽原鉄砲隊による火縄銃の演武=愛知県新城市
武田の騎馬軍団と鉄砲隊をそろえた織田・徳川連合軍の対決で知られる「長篠の戦い」。この合戦で籠城(ろうじょう)戦があった長篠城跡(愛知県新城市)で5日、恒例の「長篠合戦のぼりまつり」があった。好天のなか、多くの人が訪れた。
地元の長篠・設楽原鉄砲隊による演武があり、3隊が順に発砲する「三段撃ち」も披露された。
関係者の子孫を招き、合戦の戦没者を供養したのがまつりの特徴だ。52回目の今回の合戦行列には、長篠城主の奥平貞昌(のちの信昌)や、織田信長、徳川家康のほか、NHK大河ドラマの主人公・井伊直虎らも加わった。
直虎が育てたとも言われる井伊直政は一時、近くの鳳来寺にかくまわれていた。毎年行列に加わっている直政に加え、直虎も特別出演することになった。直虎役を務めたのは、公募で選ばれた愛知県岡崎市の西垣津一乃(にしがいつ・かずの)さん(42)。「戦国時代が好きで応募しました。戦国にタイムスリップしたようで、夢がかないました」と話していた。(宮沢崇志)