
PRのために鵜飼いを実演する稲山琴美さん=名古屋市中区の名古屋城西之丸
愛知県犬山市の「木曽川うかい」の鵜匠(うしょう)・稲山琴美さん(28)が、出産・育児休業を終えて約2年ぶりに鵜飼いに復帰する。東海地方初の女性鵜匠は、初のママ鵜匠にもなった。「見ている人に元気を与えられるような鵜飼いを披露したい」と意気込んでいる。
4月30日と今月2日、名古屋港水族館と名古屋城の一角で、6月1日から始まる「木曽川うかい」のPRイベントがあった。鵜飼いの実演で稲山さんが鵜を操り、小さなプールに放った川魚を取ってみせると、観光客らから歓声が上がった。
この約2年間は鵜に触れられず、復帰に向けた練習がほとんどできなかった。「不安はいっぱいあったけど、手縄のさばき方など、体が覚えていて意外とすんなりできた」と笑顔を見せた。
稲山さんは2013年、約1年の見習いを経てデビュー。東海地方初の女性鵜匠として注目を集めた。犬山市と岐阜県各務原市の境を流れる木曽川で、昼と夜に観光向けの鵜飼いを披露する一方、犬山市観光協会の職員としてPRにも奔走した。
3季目に入ってすぐの15年6…