中国の習近平国家主席=ロイター
中国が主導してアジア、中東、欧州にまたがる経済圏の構築を目指す「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」の初の国際会議が14日、北京で始まった。会議には130カ国以上が参加し、うち29カ国からは首脳が出席した。日本からは中国との人脈が深い自民党の二階俊博幹事長が参加し、会議終了後の16日に習近平(シーチンピン)国家主席と会談する方向で調整している。
各国首脳、北京に続々 14日から「一帯一路」首脳会議
14日午前にあった開幕式で、一帯一路を提唱した中国の習氏が講演。「一帯一路を繁栄の道にしなければならない。発展は一切の問題を解決するすべてのカギ。貿易は成長の重要なエンジンだ。共に利益を得られる経済のグローバル化に力を入れる必要がある」と述べた。
習氏はまた、一帯一路に関連するインフラ整備などを支援するシルクロード基金に1千億人民元(約1兆6千億円)を増資し、構想に参加する途上国などに600億元の援助をする意向を表明。会議の期間中、構想の実現に向けた行動計画に署名し、60以上の国・地域と共同で貿易の円滑化に向けた提案をするとの方針も明らかにした。
この日は一帯一路が重点を置く…