捜査員に囲まれ建物を出る白根敬大容疑者(中央)=22日午後2時6分、名古屋市港区、小川智撮影(画像の一部にモザイクをかけています)
JR博多駅前で、巨額の金塊が盗まれた事件から10カ月あまり。関与した疑いで男ら6人が逮捕された。多発する金塊事件の背後に、どういった人物たちがうごめいているのか。実態解明に向けた本格的な捜査が始まる。
博多金塊窃盗事件、6人逮捕 被害額は7.5億円に
逮捕された容疑者6人は22日夕方から夜にかけて、愛知県内や東京都内から新幹線や飛行機で移送され、相次いで福岡県内の警察署に入った。
窃盗容疑の白根敬大容疑者(27)の名古屋市港区にある自宅マンションには午後2時ごろ、捜査員らが訪れ、身柄を確保した。
同じ階の女性は「(容疑者は)競輪選手が使うような高級自転車に乗っていた。何の職業か分からない人だったけど、良い品をいっぱい持っていたので不思議に思っていた」と話す。
県警は、盗まれた金塊160キロのうち90キロ分、約4億円が事件直後に東京都内で換金されたことを把握。今年3月、盗品と知りながら換金に関わった疑いがあるとして、東京都内の貴金属店の関係先などを家宅捜索していた。
一方、残りの70キロの金塊は…