自民党総裁選の共同記者会見にのぞむ与謝野氏(一番左)=2008年9月10日
自民、民主の両政権で重要閣僚を務めた与謝野馨氏の死去に、政界からは惜しむ声が相次いだ。
元財務相の与謝野馨さん死去 政界屈指の財政再建論者
《二階俊博・自民党幹事長》 自民党にお帰りになりたいというご本人の希望があったから、党内外と相談し、復党の手続きを取ることに踏み切ったが、こんなに早くとは。復党後、私は会っていない。残念だ。
《石破茂・元自民党幹事長》 福田康夫首相が辞意を表明された後の総裁選で、候補者としてずっと一緒で、立派な方だと改めて認識した。理論をきちっと詰め、使命感、責任感、国家観を持った立派な先生だった。
《小沢一郎・自由党代表》 彼は中曽根派の政策通、私は田中派。派閥こそ違ったが、長きにわたりお互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、信頼し合ってきた間柄。個人的に、囲碁を打つ仲だった。
《菅直人元首相》 社会保障と税の一体改革の担当大臣として私の内閣に入って頂いた。政界に限らず尊敬している人が多くいたので、三顧の礼でお願いした。
《園田博之・元たちあがれ日本幹事長(現自民党衆院議員)》 全身全霊で政策にぶつかる稀有(けう)な存在。今こそ彼のような政治家が必要だが、後にも先にも、肩を並べる政策通は出てこないだろう。